「商標を使っている」と聞くと、
多くの人は
- 商品にロゴを付ける
- 店名として使う
- 商品名として使う
といったイメージを持つのではないでしょうか。
しかし、商標法では
「使用」には明確な定義
があります。
そして、その定義は意外と広く、
10種類の行為
が商標の使用として定められています。
この記事では、商標法で定義されている
「商標の使用」について、初心者にも分かりやすく解説します。
商標の「使用」は法律で定義されている
商標の使用は、
商標法
第2条第3項で定義されています。
ここでは、
商標を商品やサービスに付けて使う行為
だけでなく、
- 広告
- 取引書類
- インターネット表示
なども含まれます。
つまり、商標の使用は
かなり広い概念
なのです。
商標の使用とされる10の行為
商標法では、次のような行為が「商標の使用」とされています。
初心者の方にも分かるように整理して解説します。
① 商品や包装に商標を付ける
最もイメージしやすい使用です。
例えば、
- 商品にブランド名を付ける
- 商品パッケージにロゴを表示する
などです。
これは典型的な商標の使用です。
② 商標を付けた商品を販売する
商標が付いた商品を
- 販売
- 展示
- 譲渡
することも商標の使用に該当します。
つまり、
商標付き商品を市場に出すこと
も使用です。
③ 商品を輸出・輸入する
商品を
- 輸入
- 輸出
する行為も、商標の使用とされます。
グローバルな取引を想定した規定です。
④ サービスの提供に商標を使う
商品だけでなく、
サービスにも商標は使われます。
例えば、
- 店舗看板
- サービス名
- アプリ名
などです。
サービス提供における表示も
商標の使用です。
⑤ サービス提供のための物に商標を付ける
例えば、
- 店舗の看板
- スタッフの制服
- サービス用機器
などです。
これらに付けられた商標も
使用に該当します。
⑥ 広告や取引書類に商標を表示する
次のようなものも
商標の使用になります。
- カタログ
- パンフレット
- チラシ
- 名刺
つまり、
広告での表示も使用
です。
⑦ インターネットで商標を表示する
現在では特に重要な行為です。
例えば、
- 企業サイト
- ECサイト
- オンライン広告
などで商標を表示することも
使用に該当します。
⑧ 電磁的方法による表示
これは少し難しい表現ですが、
例えば
- アプリ
- デジタル広告
- 電子データ
などで表示する行為です。
インターネット社会に対応した規定です。
⑨ 商標付き商品を展示する
商品を
- 展示会
- 店頭
などで展示することも使用です。
実際に販売していなくても、
展示行為は使用とされます。
⑩ サービス提供の広告として使用する
例えば
- Web広告
- SNS広告
- 店舗広告
などです。
サービスを紹介する広告も
商標の使用に含まれます。
なぜ「商標の使用」が重要なのか
商標の使用は、
商標制度の中で非常に重要です。
理由は大きく2つあります。
不使用取消審判
商標は
3年間使用していないと取り消される可能性
があります。
これを
不使用取消審判
といいます。
そのため、
「使用しているかどうか」
が重要になります。
商標侵害の判断
商標侵害を判断するときも、
商標が使用されているか
が重要なポイントになります。
「使用」は想像より広い
商標の使用は、
- 商品への表示
- 広告
- インターネット
- 展示
など、幅広い行為を含みます。
つまり、
「実際に売っていないから使用ではない」
とは限りません。
まとめ
商標法では、
10種類の行為
が「商標の使用」として定義されています。
主なものは次の通りです。
- 商品への表示
- 商品の販売
- 輸出入
- サービス表示
- 広告
- インターネット表示
商標制度では
使用の有無が非常に重要
になります。
商標についてご相談をご検討の方へ
商標制度では、
- 商標の使用
- 登録の範囲
- 不使用取消
など、専門的な判断が必要になることがあります。
当事務所では、
- 商標出願
- 商標調査
- 商標に関する各種手続
を行っております。
商標についてご検討の方は、当事務所までご相談ください。
