「アプリのUIって、見た目の工夫でしょ?」
「コードや機能が重要で、権利とは関係ないのでは?」
そう思っている方は、まだ多いかもしれません。
しかし現在では、アプリのUI(ユーザーインターフェース)も意匠登録の対象になることが、制度として明確に認められています。
特に2026年現在、
- アプリ開発
- Webサービス
- SaaS
- スタートアップ
の分野では、UIデザインをどこまで守れるかが、競争力や評価に直結するようになっています。
この記事では、
「アプリUIはどこまで意匠登録できるのか?」
「なぜ今、重要なのか?」
をわかりやすく解説します。
そもそも「アプリUI」は意匠登録できるの?
結論から言うと、できます。
日本では、制度改正により、
- スマートフォンアプリの画面
- タブレット・PC向けUI
- 操作に応じて表示が変わる画面
といった画像デザインも、意匠として保護対象に含まれています。
重要なのは、
「アプリそのもの」ではなく、
ユーザーが視認する画面の見た目が保護対象になる、という点です。
つまり、
- ボタン配置
- 画面遷移時のレイアウト
- 情報の見せ方
などが、意匠として評価されます。
2026年にアプリUIの意匠登録が注目される理由
2026年に入って、アプリUIの意匠登録が特に注目されている理由は明確です。
① 機能差がつきにくくなっている
多くのアプリは、
機能面では似通いやすくなっています。
その中で、
- 使いやすさ
- 直感的な操作
- 見た目の分かりやすさ
といったUIデザインが差別化の軸になっています。
② UIの模倣が増えている
成功しているアプリほど、
- 似た画面構成
- 似た操作フロー
を持つアプリが短期間で現れます。
意匠登録をしていない場合、
「真似された」と感じても止められないことがあります。
どんなUIなら意匠登録を検討すべき?
すべてのUIが意匠登録に向くわけではありません。
しかし、次のような場合は検討価値があります。
- 独自性のある画面レイアウト
- サービスの特徴がUIに表れている
- 他社との差別化ポイントが見た目にある
- 長期的に使うUI構成である
逆に、
- OS標準そのまま
- 業界でありふれた配置
の場合は、登録が難しいこともあります。
「これはうちの強みかも?」
と感じたUIは、一度専門家に相談する価値があります。
意匠登録しておくと何が変わるのか
アプリUIを意匠登録しておくと、
- 類似UIを使ったアプリに対して主張ができる
- 事業価値を説明しやすくなる
- 投資・M&A時の評価材料になる
といった効果があります。
特にスタートアップや個人開発者にとっては、
「UIも権利として整理されている」こと自体が、
信頼性の向上につながるケースも少なくありません。
意匠登録は、
単なる守りではなく、事業を説明するための道具にもなります。
実際の登録例:AppleのアプリUI意匠(意匠登録第1809392号)
アプリUIが実際に意匠登録されている例として、
Appleによる
意匠登録第1809392号があります。

この意匠は、装置の形状ではなく、
画面上に表示される操作UIの構成そのものを対象とした登録です。
図面を見ると、
- 画面上に帯状に表示される操作領域
- その中に配置されたアイコンや表示要素
- 操作に応じて変化する表示構成
といった、ユーザーが視認・操作する「画面の見た目」が
意匠として特定されていることが分かります。
この例からも分かるように、
アプリやデジタル機器のUIであっても、
独自性のある画面構成であれば、意匠登録の対象になり得ます。
まとめ
アプリUIは、
「デザインだから守れないもの」ではなく、
条件を満たせば意匠として保護できる資産です。
2026年現在、
アプリやWebサービスの競争は、
ますます「見た目」と「使いやすさ」に寄っています。
だからこそ、
UIを作って終わりにせず、
どう守るかまで考えることが、これからの時代には重要です。
