「商標登録さえしていれば安心」
「少し変えれば商標侵害にはならない」
そんな風に考えていませんか?
実は、商標使用の注意点を理解していないと、思わぬ商標トラブルに発展することがあります。ここでは、相談でよく見かける 「商標侵害の事例につながりやすい誤解」10選 をまとめました。
1. 「登録していないから使っていい」
商標登録されていない場合でも、有名ブランドや周知の商標には保護が及びます。未登録だから安心という誤解は、商標違反リスクを高めます。
2. 「少し変えれば大丈夫」
アルファベットを数字に変えるなど、デザインや表記を少し変えただけでは意味がありません。全体の印象が似ていれば商標侵害と判断された事例も多数あります。
3. 「カテゴリーが違うから安心」
商標は商品・サービスの区分ごとに登録されますが、有名ブランドは異なる分野でも広く保護されることがあります。
4. 「説明に使うだけならOK」
「iPhone対応」「LINE風」など、他社の商標を説明に使う行為は注意が必要です。商標トラブルにつながる典型例のひとつです。
5. 「比較広告なら自由」
比較広告は一定条件で認められていますが、誤解を招く表現や他社ブランドを貶める内容は商標侵害事例になり得ます。
6. 「社内だけで使っているから大丈夫」
展示会資料、パンフレット、ホームページなどに商標を掲載した時点で「使用」とみなされます。社内利用のつもりでも商標違反になるケースがあるので注意。
7. 「SNSやネット上なら関係ない」
SNS投稿やネット広告での商標使用も商標法の対象です。オンラインでの商標使用の注意点を軽視すると、炎上やトラブルの事例が後を絶ちません。
8. 「代理店や委託先がやっているだけ」
代理店や製造委託先が商標侵害をしている場合、発注元企業が責任を問われた事例もあります。自社管理の重要性が高まっています。
9. 「海外の商標だから日本では自由」
日本で未登録の海外ブランドでも、有名な商標は不正競争防止法で保護される場合があります。海外ビジネスを展開する企業は特に要注意です。
10. 「商標登録したから何をしても安心」
商標登録はあくまでスタートライン。使用の仕方を誤れば商標トラブルに巻き込まれるリスクは残ります。
まとめ:商標侵害を避けるためには正しい「出願」と「使用」がセット
商標に関する誤解やトラブル事例は数多くあります。
「うちの使い方は大丈夫かな…」と少しでも不安を感じたら、正しい出願をして自社ブランドを守ることが第一歩です。
当事務所では、
- 商標出願のサポート
- 出願前の事前調査
- 登録後の正しい使用方法に関するアドバイス
を行っております。
安心してブランドを育てていくために、まずは 商標出願のご相談 からお気軽にお問い合わせください。
